この記事の要点
- 技適マークは、無線機が電波法の技術基準に適合していることを示すマークで、多くは機器の銘板に表示され、画面に表示する機器もあります。
- 総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」では、証明番号・認証番号、氏名又は名称、型式又は名称から、証明や認証を受けた機器を調べられます。
- 検索で同じ型番の機器が見つかっても、手元の機器に表示がなければ、技術基準に適合した無線設備(適合表示無線設備)とは見なされません。
- 技適のない Wi-Fi・Bluetooth 機器を短期間の実験・試験・調査に使う場合は、使用開始前に届出をすれば、届出から180日以内に限り使える特例制度があります(2026年10月時点)。
目次
01技適マークとは
技適マークとは、電波法令で定める技術基準に適合している無線機であることを示すマークです。家庭やオフィスで使う Wi-Fi(無線LAN)や Bluetooth の機器などは、技適マークが付いていれば、無線局の免許を受けずに使えます。
技適マークを付けられる仕組みは、電波法で3つに分かれています。どの仕組みでも、表示が付いた無線設備は「適合表示無線設備」として同じように扱われます。
| 仕組み | 何を確かめるか | マークを付ける人 |
|---|---|---|
| 技術基準適合証明(電波法第38条の6) | 登録証明機関が、無線設備1台ごとに技術基準に適合しているかを判定する | 登録証明機関 |
| 工事設計認証(電波法第38条の24) | 登録証明機関が、設計図(工事設計)と製造段階の品質管理の方法を審査する。実際の機器は認証の後に製造される | 認証を受けた業者(認証取扱業者) |
| 技術基準適合自己確認(電波法第38条の33) | 混信などのおそれが少ない無線設備について、製造業者や輸入業者が自ら確認し、総務大臣に届け出る | 届け出た製造業者・輸入業者 |
技適マークの形は年代で変わっています。現在のマークは平成7年4月から使われ、昭和62年10月からの旧タイプのマークも有効です。
02ロボットのどこを見ればよいか
技適マークは、多くの場合、無線機の型式名称や製造者が書かれた銘板の中に表示されています。総務省の FAQ では、ラベルのほかに、画面を持つ機器ではその画面に表示する方法や、有線でつないだ機器の画面に表示する方法も認められています。
- 本体の銘板・ラベル:型式名称や製造者の表示の近くを確認します。
- アプリや設定画面:画面に表示する機器もあります。表示の場所は機種の取扱説明書で確認します。
- 表示の中身:技適マーク、R記号(電波法に基づく工事設計認証などを受けた場合)、証明・認証・届出の番号が入ります。
ロボットは、スマホアプリでの操作や遠隔操作のために、Wi-Fi・Bluetooth・携帯回線などの無線を使います。ロボマで扱う機種の無線の機能は次のとおりです。
| 機種 | 無線の機能 | 記載元 |
|---|---|---|
| Booster K1・T2 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 | ロボマのカタログ |
| Unitree G1・H2 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 | Unitree 公式ページ |
| Unitree Go2 | Wi-Fi 6(デュアルバンド)、Bluetooth。Pro・X・EDU は 4G モジュール(GPS 付き) | Unitree 公式ページ |
| Unitree As2 Pro | GPS、4G | ロボマのカタログ |
| Yarbo | 4G、Wi-Fi、Bluetooth、Wi-Fi HaLow | ロボマのカタログ |
ロボマでは、機種ごとの技適の状況を確認中です。この表は無線の機能を示したもので、技適の有無を示すものではありません。ご購入前に、機種名とグレードを添えて 相談フォーム からお問い合わせください。
03総務省の検索で調べる手順
総務省の電波利用ポータルにある「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」では、証明や認証を受けた機器を番号・名称・型式から探せます。次の順に進めます。
- 電波利用ポータルの「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」を開きます。
- 表示に番号があれば、番号の種類を選んで入力します。技術基準適合証明番号と工事設計認証番号(旧表記)は英数字で、工事設計認証番号(新表記)は英数字とハイフンで、完全に入力します。技術基準適合自己確認の届出番号は、最初の数字6桁を入力します。
- 番号が分からない場合は、「氏名又は名称」か「型式又は名称」で探します。工事設計認証は製造・販売・輸入などを行う業者が申請できるため、メーカー名で見つからないときは輸入元や販売元の名前でも探します。
- 必須項目の「特定無線設備の種別」と「技術基準適合証明等の種類」を選びます。種別が分からなければ「全ての特定無線設備」を選びます。
- 「検索する」を押し、結果の一覧で型式・番号・年月日などを確かめます。
| 項目 | 読み方 |
|---|---|
| 技術基準適合証明等の種類 | 登録証明機関による技術基準適合証明・工事設計認証、承認証明機関によるもの、技術基準適合自己確認、相互承認(MRA)によるもの のどれか |
| 氏名又は名称 | 証明・認証・届出に記載された事業者の名前 |
| 型式又は名称 | 機器の型式。手元の機器の銘板の型式と照らし合わせる |
| 番号 | 証明・認証・届出の番号。手元の機器の表示の番号と照らし合わせる |
| 年月日 | 証明・認証などの日付 |
| スプリアス規定 | 「新規定」と表示される機器はそのまま使用できる(下の注意を参照) |
| 機関名 | 証明・認証を行った機関 |
スプリアス規定は平成17年12月1日に変わりました。それより前に技適を取得した機器は、令和4年12月以降「当分の間」使えるとされています。検索結果の「スプリアス規定」が「新規定」の機器は、そのまま使用できます(総務省「技適マークのQ&A」)。
04検索で見つかっても注意すること
検索で同じ型番の機器が見つかっても、それだけで手元の機器を使えるとは限りません。総務省の FAQ と Q&A では、次の点が示されています。
- 表示のない機器:同じ型番でも、同じ工事設計の機器とは限りません。表示のない機器は、同じ型番の機器の技適の有無にかかわらず、適合表示無線設備とは見なされません。
- 改造した機器:技適マークの付いた無線機を改造すると、技術基準適合証明の効力がなくなり、技適マークを取り除かなければなりません。
- 内蔵された無線部品:技適の表示がある無線設備を、電波の質に影響を与えない状態で機器に内蔵する場合は、表示が見やすい箇所に付いていることを条件に、新たな認証は要りません。ただし、アンテナの構成が変わる場合などは、別に技術基準適合証明などが必要です。
- 免許や登録が必要な無線機:技適マークが付いていても、アマチュア無線やデジタル簡易無線などは、無線局の免許または登録が必要です。
ロボットの中の無線部品の番号が検索で見つかっても、ロボット全体として条件を満たしているかは、製造元・販売元に確認してください。技適マークの付いていない無線機を使うと、電波法違反として拘禁刑や罰金の対象になる場合があります(2026年10月時点の総務省「技適マークのQ&A」)。
05技適のない機器を実験に使う特例制度
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度とは、技適マークのない Wi-Fi や Bluetooth などの無線機器を、短期間の実験等のためだけに使う場合に、届出をすれば使えるようにする制度です。技適マークがある機器は、この手続きをしなくても使えます。
- 対象になるかを確かめる:機器の仕様書と外国の認証などで、特例制度の対象であることを自分の責任で確認します。
- アカウントを作る:届出には電波利用電子申請のアカウントが必要です。
- 使用開始前に開設届出をする:届出が到達したときから特例の効力が生じます。審査は記入漏れなどの形式上のものだけで、許可や承認はありません。
- 使っている間は管理する:特別な手続きで使っていることを表示や添付で説明し、届出の内容を変えるときは事前に変更届出をします。
- 180日以内に廃止して届け出る:実験等が終わったら、速やかに廃止届出をします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使える期間 | 届出から180日以内 |
| 目的 | 科学または技術の発達のための実験、電波の利用の効率性に関する試験、電波の利用の需要に関する調査のいずれか |
| 回数 | 同じ目的・規格で届出できるのは一回限り |
| 台数 | 同じ目的では、途中で無線機器を増やせない(故障などによる交換はできる) |
| 携帯電話の回線 | 携帯電話事業者が提供する LTE・4G・5G は、この手続きでは使えない。SIM カードを挿さず機能をオフにすれば、対象の規格の範囲内で使える |
この節は2026年10月時点の総務省の案内をもとにしています。この制度は実験・試験・調査を行う専門家が自己責任で使うための手続きです。使えるかどうかの最終的な判断は、特例制度関係の法令と総務省(総合通信局)の案内で確認してください。
06ロボマで購入する前に
ロボマでは、機種ごとの技適の状況を確認中です。ご購入前に、機種名とグレードを添えて 相談フォーム からお問い合わせください。返信は2営業日以内が目安です。
お取り寄せ品のため、お客様のご都合によるご注文後のキャンセル・返品・交換はお受けしていません。技適・バッテリーの輸送・設置場所をまとめて確認したい場合は ロボット購入前に確認すること を、社内の手続きは 法人でロボットを購入する流れ をご覧ください。
よくある質問
Q技適マークはロボットのどこに表示されていますか?
多くの場合は、型式名称や製造者が書かれた銘板の中に表示されています。画面に表示する機器や、有線でつないだ機器の画面に表示する機器もあるため、機種の取扱説明書で確認してください。
Q検索で同じ型番の機器が見つかれば、表示のない機器も使えますか?
使えません。総務省の FAQ では、表示のない機器は、同じ型番の機器が技適を取得していても適合表示無線設備とは見なされず、そのまま使うと電波法違反になるとされています。
Q技適マークの付いたロボットを改造するとどうなりますか?
無線機を改造すると技術基準適合証明の効力がなくなり、技適マークを取り除かなければなりません。そのまま使うと電波法違反になるおそれがあります。
Q技適のない機器を研究で試しに使う方法はありますか?
Wi-Fi や Bluetooth などの機器は、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度で、使用開始前に届出をすれば届出から180日以内に限り使えます。携帯電話事業者の LTE・4G・5G はこの手続きでは使えません(2026年10月時点)。
Qロボマの機種は技適を取得していますか?
機種ごとの技適の状況は確認中です。ご購入前に、機種名とグレードを添えて相談フォームからお問い合わせください。
参考資料
この記事について:メーカーの公開資料と当店の商品データをもとに HiroshimAI株式会社 が作成しています。作成には AI を使い、仕様の数値は商品データと参考資料に照らして確認しています。価格は表示時点の税込価格で、商品データから自動で表示しています。







